現在、作成されているWebサイトのほとんどは「CMS」によって構築されています。
では、「CMS」とは何でしょうか。
この記事では、「『CMS』ってそもそも何?」「種類や、使用するメリットデメリットを知りたい」という方に向けて「CMS」とは何か、メリットデメリットについて解説します。
CMSとは
「CMS」とは「Contents Management System」の略で、専門的な知識が無くてもWebサイトのコンテンツを作成・管理することのできるシステムです。
Webサイトを一から作成するとなると、HTMLやCSSなどのマークアップ言語などのWeb分野の知識が必要になります。
ですが、CMSを利用することで、スキルが無くても簡単にサイトを作れます。
その中でも、世界で最もシェア率が高いCMSは「WordPress」です。
当サイトもWordPressで構築しています。
「WordPress」とは世界的に見て非常に普及率の高いCMSで、これを使ったサイトを見たことが無いという方は少ないでしょう。 今見ているオフィスドクターのサイトも「WordPress」で作成したものです。 この記事では「Wor[…]
CMSを使用していないサイト
WebサイトのほとんどはCMSを使って構築されています。W3Tecsの調査(2023年3月時点)では、Webサイトの中の6割がCMSを利用しているという結果が出ています。
ただ、CMSを使用していないサイトも存在します。
例えば、更新する必要がそれほどない、1ページで済むような簡単なサイトであればわざわざCMSを利用せず、静的なHTMLのページで事足りる場合もあります。
CMSの種類
CMSには主に3つの種類があります。
- オープンソース型CMS
- パッケージ型CMS
- クラウド型CMS
オープンソース型CMS
「オープンソース型CMS」とはプログラミングのコードが公開されており、無料で利用できるCMSです。
ソースが改変できるため他のCMSに比べると、豊富なプラグインやテンプレートが簡単に導入できるため、カスタマイズ性が高いです。
その代わり構築には専門知識が必要で、導入作業を外注する場合は初期費用がかかります。
また、サポートが得られないため、トラブル解決は自社で行うことになります。
WordPressはオープンソース型CMSにあたります。
自社でサーバーを手配できない場合やインストール作業が難しい場合は、ホスティングサービスの利用が必要です。
当サービス、オフィスドクターにも追加オプションでご利用いただける有人管理のデータセンターがあります。
サーバーのホスティングだけでなく、サイトの構築から更新・運用もお願いしたいなど、お困りの企業さまはぜひ、ご利用ください!
自社にサーバーを導入しようと考えた際に、設備費用や運用コストがかかるためなんとか安く済ませられないか悩まれたことはありませんか? サーバーの管理サービスにはいくつか形態があることをご存じでしょうか。 自社にサーバーを設置し運用す[…]
パッケージ型CMS
「パッケージ型CMS」とは各システム販売会社(ベンダー)により開発されたCMSです。
ライセンスを購入し、自社のサーバーに導入することで構築します。そのため、サーバーの用意が必須になります。
販売会社からの公式なサポートが得られるため、導入からトラブル解決まで専門知識がなくとも可能です。
ただし、ライセンス料金が高額で嵩む、サーバー代が必要など、コストがかかります。
クラウド型CMS
「クラウド型CMS」とはシステム販売会社(ベンダー)によってインターネット上に構築されているCMSです。
サーバーなどの環境は販売会社側が用意しているため、インターネット環境さえあれば簡単にWebサイトを構築できます。
そのため、初期費用なく安価な料金で使用できます。
ただし、デザインや機能は用意されているものに限られるため、カスタマイズ性は低いです。
また、トラブル解決も販売会社に委ねられるため、早急な開発が難しいことがあります。
スクラッチ開発の場合
スクラッチ開発とは、既存のCMSを利用せずに、サイト・システムを構築・開発することです。
一から全て構築するため、カスタマイズ性は上がります。CMSでは補えない独自の機能を導入したい場合などにはスクラッチ開発が適していることもあります。
しかし、専門的な知識が必要なため開発会社への依頼が必須になります。そのため、既存のCMSを利用する場合に比べると費用が高くなります。
オフィスドクターの運営企業、メディアファイブではシステムの受託開発も行っています。
システム開発を検討する際には、ぜひ一度ご検討ください。
システム開発会社をお探しですか?メディアファイブ株式会社は、システムエンジニア出身の代表が1996年に創業し、2006年…
CMSメリット・デメリット
CMSでWebサイトを構築するメリットデメリットを解説します。
メリット
CMSのメリットとして下記のようなものがあります。
- 初心者でもサイトの管理が可能。
- 新規ページ作成や更新作業が簡単。
- SEO対策がしやすい。
- 各デバイスに対応している。
初心者でも管理が可能
CMSはHTMLなどの言語の知識なしにWebサイトを構築できるシステムです。
一からWebサイトを作るとなると、FTPなどのサーバーの知識も必要です。
ですが、CMSを使うとWebの知識のない初心者で管理できます。
新規ページ・更新が簡単
CMSは新規ページや記事の更新が簡単に行えます。
CMSが登場するまでは、サイトの構築や運用を外注していた場合記事の更新は制作会社に再度費用を支払って行うのが一般的でした。
ですが、CMSを使えば自社対応で更新・修正ができます。
SEO対策がしやすい
CMSを使用することで、基本的なSEO対策ができます。
Googleの検索ページの上位に載ったりすることで、検索によるサイト流入を増やす仕組みをSEOと呼びます。
WebサイトをSEO対策用に一から構成するよりかは効率的にSEO対策を行えます。
また、CMSによってはSEO対策のための機能も豊富に存在します。
例えばWordPressには検索エンジンにサイトマップの構成を自動で送信したり、検索結果に表示されるタイトルを変更できるプラグインがあります。
各デバイスに対応
CMSはパソコンとスマホそれぞれのデバイスに合わせて自動で表示できます。
パソコンでの画面表示とスマホでの画面表示それぞれのページを用意するよりも、効率的にマルチデバイスに対応できます。
WordPressでは「テーマ」というデザインテンプレートがあります。
レスポンシブ対応のテーマを適応するだけで、簡単にマルチデバイス対応のwebサイトを構築できます。
デメリット
CMSのデメリットとして下記のようなものがあります。
- 初期費用などコストがかかる。
- カスタマイズ性が減る。
- 既存サイトがある場合、移行に手間が生じる。
コストがかかる
CMSを使わないWebサイトに比べると初期費用がかかることがあります。
ですが、運用コストを考えると結果的にCMSでのWebサイト構築の方が費用を抑えられる場合もありますので、構築したいWebサイトによって検討するのが良いでしょう。
カスタマイズ性が減る
豊富なデザインテンプレートやプラグインがあるCMSもありますが、テンプレートに無いデザイン構成にすることは専門知識が無いと難しいです。
独自性の高いデザインにしたい場合にはCMSを使わず、一からサイトを構築する方が良い場合もあります。
移行の手間
こちらもコストの問題に繋がりますが、既に構築されたWebサイトをCMSに移行する場合、専門的な知識が無いと難しいことも多いです。
ですが、管理・更新作業の効率化という点から、CMSに移行することで結果的に作業の手間が減ることも考えられます。
CMSについて
CMSとは何か、その種類とメリットデメリットについて解説しました。
- 「CMS」とは専門的な知識が無くてもWebサイトのコンテンツを作成・管理することのできるシステム。
- CMSの種類には「オープンソース型CMS」「パッケージ型CMS」「クラウド型CMS」があり、それぞれ特徴が異なる。
- CMSのメリットとして初心者でも管理・更新できる、SEO対策がしやすい、各デバイスに対応するなどがある。
- CMSのデメリットとしてコストがかかる、カスタマイズ性が減る、移行の手間などがある。
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