ハブとは
複数のLANケーブルを集約する中継装置です。ハブを使うことで、ルーターのLANポート数を増やして同時に接続する機器を増やすことができます。
現在使われているハブは「スイッチングハブ」が主流です。
無線LANではハブは使いません。
ハブの種類
リピーターハブ
昔は使われていましたが、スイッチングハブが登場したことで、現在はほとんど使われていません。
特徴として以下のものがあります。
- 送信と受信が同時にできない
- データを受信すると接続している全ての端末に同じデータを送信する
- 接続している複数の端末が同時に送信するとデータ衝突が発生する
- 接続している端末がデータを送信している間は他の端末は通信ができなくなる
- 通信速度が遅い(10Mbps ~ 100Mbps)
スイッチングハブ
ネットワーク機器に割り振られた識別番号であるMACアドレスを判別することができます。そのため、リピーターハブから改良されており、現在主流に使われています。
特徴として以下のものがあります。
- 送信と受信を同時にできる
- 指定した端末のみにデータを送信できる
- 複数の端末が同時に送信してもデータ衝突が発生しない
- 通信速度が速い(最大10Gbps)
アンマネージドハブ
設定が不要ですぐに使えことが特徴です。
メリットに以下のものがあります。
- 設定が不要
- 値段が安い
デメリットに以下のものがあります。
- セキュリティ機能がない
- 最低限の機能のみで高度な機能はない
マネージドハブ
設定をすることで高度な機能が使えます。
メリットに以下のものがあります。
- 通信の監視ができる
- 不正アクセスの防止ができる
- VLANという機能でネットワークを分割できる
デメリットに以下のものがあります。
- 値段が高い
- 高度な機能を使う場合は設定が必要
PoE対応ハブ
LANケーブル経由で給電することができます。そのため、ハブ用のコンセントがないような場所でも使うことができます。
ハブとルーターの違い
ルーターはインターネット回線とコンピュータを接続機器です。そのため、ルーターにコンピュータを接続してもインターネットを使うことができます。
ハブにはインターネット回線とコンピュータを接続する機能はないので、必ずルーターに接続する必要があります。
ビジネスでの活用例
オフィスで大量の端末を接続する場合
ハブを使うことで複数の端末を接続することができます。
そのため、1つのルーターに大量の端末を接続することができます。
部署ごとにネットワークを分ける場合
VLANという機能でハブに繋がっている端末を部署ごとに分けることができます。
おわりに
ハブについて解説いたしました。

