この記事では、UWSCとは何かについて、情シスのアウトソーシングサービス「オフィスドクター」が、わかりやすく解説します!
UWSCとは
UWSC(Umiumi Windows Script)は、Windows環境での各種操作を自動化できるツールです。たとえば、日々繰り返し発生するデータ入力やファイル整理といった定型作業を、ワンクリックで自動実行できます。特別な専門知識がなくても扱えるため、業務効率化を手軽に進められる点が特徴です。
ダウンロード方法と使い方は別の記事にて解説しています。まずは使ってみたいという方は、ぜひご参考ください。
この記事では、「日々のPC作業をもう少しラクにしたい」「自動化ツールを使ってみたいけれど難しそう」という方に向けて、情シスのアウトソーシングサービス「オフィスドクター」が、UWSCの導入から使い方までわかりやすく解説します。 UWSC[…]
UWSCの機能
UWSCは、誰でも簡単に使える機能がそろっています。
主要な機能として以下が上げられます。
- 操作の記録と再生
- 記録した操作を調整
- 多様な自動化対象
- 豊富な関数
操作の記録と再生
マウスクリックやキーボード入力を記録し、同じ操作を自動で繰り返し実行することができます。
記録した操作を調整
プログラミングの知識がなくても、記録した操作を少し調整して「この作業を繰り返す」などのルールを設定できます。
幅広い作業の自動化に対応
デスクトップアプリケーション、Webブラウザ、Excelなど、Windows上で行うほとんどの操作を自動化できます。
便利な機能(関数)が豊富
ウィンドウのID取得や状態の確認、画像認識など、自動化に役立つ機能(関数)が多数そろっています。
UWSCでできること
UWSCは、以下のような作業をラクにするのに役立ちます。
- データ入力の自動化
- ファイル整理の自動化
- 簡単なチェック作業の効率化
- Excelデータの整理
データ入力の自動化
毎日同じ情報をExcelやWebフォームに入力している場合、UWSCで操作を記録し、自動で入力させることができます。
ファイル整理の自動化
デスクトップに散らばったファイルをフォルダへ自動で移動したり、特定のファイルを決まった場所へコピーするといった作業も自動化できます。
簡単なチェック作業の効率化
Webページやソフトで決まったボタンを押して確認するだけの作業は、UWSCに任せることで時間を大幅に節約できます。
Excelデータの整理
Excelで繰り返し行う入力や、表の整理といった作業も自動で処理できます。
UWSCのメリットとデメリット
UWSCにはメリットとデメリットがあります。
メリット
UWSCの主なメリットとして以下が上げられます。
- 無料で使用できる
- 初心者でも使いやすい
無料で使用できる
無料版はコストゼロで導入可能で、利用できる機能は有償版とほぼ同じです。
初心者でも使いやすい
操作を記録するだけで自動化できるので、プログラミングの知識がなくても使えます。
デメリット
UWSCの主なデメリットとして以下が上げられます。
- Windows専用である
- 開発が止まっている
Windows専用である
Windows環境でしか利用できないため、MacOSなど他のOSでは動作しません。
開発が止まっている
開発停止により、更新がないので将来使用できなくなる可能性がある。
UWSCと類似するツールを比較
UWSCと類似するツール(AutoIt、AutoHotkey、PowerShell、Ranorex)を比較します。
| ツール | UWSC | AutoIt | AutoHotkey | PowerShell | Ranorex |
|---|---|---|---|---|---|
| お手軽さ | ★★★★★
解凍後すぐ使用できる。操作記録でプログラミング知識不要。 |
★★★★☆
インストールが必要だが、直感的に使える。 |
★★★★☆
インストールが必要。ホットキー設定で簡単にマクロを呼び出せる。 |
★★★☆☆
標準搭載だが、コマンドベースで初心者には学習が必要。 |
★★☆☆☆
インストールとライセンス購入が必要。設定も複雑。 |
| コスト | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 有料 |
| インストール | 不要 | 必要 | 必要 | 不要 | 必要 |
| 主要な用途 |
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まとめ

UWSCは、無料かつインストール不要、操作を記録するだけで手軽に自動化を始められるツールです。
「Windowsの操作を自動化してみたいけれど、どのツールを選べばよいか分からない」という方には、まずUWSCを試してみることをおすすめします。
ただし、開発が停止しているため、最新の環境への対応には課題があります。長期的に利用する場合は、他の自動化ツールへの移行も検討すると良いでしょう。
業務自動化の第一歩として、気軽に試せる入門ツールのひとつとして、ぜひ選択肢に加えてみてください。

