VPNとは?概要とメリットデメリットを解説

リモートワーク等で自社以外の場所からインターネットに接続する際に、「VPN」を使って接続を行う場合があります。

それでは、「VPN」とはいったい何でしょうか。

「VPN」より以前は「専用線」という専用の回線を通すことで拠点同士のみの接続を可能とする通信回線がありました。ですが、「専用線」は回線を物理的に引く必要があるため、費用が掛かってしまいます。

そこで、インターネット上であたかも「専用線」のように使うことができる「VPN」が利用されることがあります。

リモートワークへの導入やコンビニやホテル等商業施設に多くある無料Wi-Fiを利用する際のセキュリティ対策等、企業から個人まで利用されています。

この記事では「VPNって何?」という方に向けて分かりやすく解説いたします。

VPNの説明

VPNとは

VPNとは「Virtual Private Network」の略でインターネット上で仮想的に専用線を接続する技術です。

IT用語で仮想的とは実質的にはそうではないものを、構成等によってそうであるように見せかけることを言います。専用線とは物理的に繋げた拠点同士でしか接続することのできない回線です。

つまり、VPNは実際に固定の端末同士で線を引いているわけではありませんが、インターネット上で専用線を引いているかのようにプライベートな通信を行えるようにした回線のことを指します。

専用線とは

「専用線」とはインターネット上で仮想的に構築されるVPNと異なり、専用の回線を物理的に引くことになります。

そのため、VPN以上の安全性があるネットワークです。また、回線を接続する組織間でしかやりとりがないため、ネットワークが混雑することが無く安定性もあります。

機密情報のやり取り等が必要な場合利用されます。

ですが、デメリットとして回線工事が必要になるため、接続距離が長距離になるほどコストが高くなります。

VPNの技術

インターネット回線をVPNとして活用するためには主に3つの技術を利用します。VPNは主に「トンネリング」「暗号化」「承認」を設定することで成立します。

トンネリング

データの送受信者同士でしか接続することのできない回線を通すことです。

「トンネリング」はその単語の通りトンネルを通すことなので、二者間の間でしか中を見ることのできないトンネルのような回線になります。

暗号化

単語の意味の通り、通信を暗号化することです。暗号化することで送受信者以外がその中身を確認することはできません。

VPNの利用シーン

リモートワーク

昨今推進されているリモートワークにおいても、VPN接続は利用されています。

VPN接続を利用することで離れている場所、例えば自宅からでも安全に自社のネットワークに接続することができるようになります。

そのため、場所に依存することなく業務を行うことができます。

拠点間VPN

例えば、都内に本社があり、各地域の分社にも拠点がある場合、その拠点を仮想的にLAN接続することができます。

拠点間VPNは「VPNゲートウェイ」を使うことが一般的で、PCやスマートフォンからソフトウェアをインストールして利用ごとに接続するVPNと異なり、ソフトウェアは不要で常時回線が接続されている状態になります。

個人利用

リモートワーク等の企業の利用が主に思われがちですが、VPNは個人利用も可能です。特にフリーWi-Fi等の誰でも使える回線に接続した場合、データのやり取りを見られる可能性があります。

ですが、VPN接続を行えば、データが暗号化されるため、セキュリティ対策になります。

スマートフォン向けのVPNアプリもあり、簡単に利用することができます。

VPNのメリット

低コスト

VPNは専用線と異なり物理的な回線工事が不要です。インターネットが繋がる環境であれば構築可能となります。そのため、低コストで利用できます。

遠隔からの接続が可能

専用線は距離が遠くなるだけ費用がかかりますが、VPNは接続先が遠隔でもコストは変わりません。

暗号化による高い安全性

暗号化を施すことで、外部からの攻撃を防ぐことができるため、セキュリティ性が高く安全にデータのやり取りを行うことができます。

モバイル端末にも対応可能

端末の種別に関わらずに対応することができます。PCはもちろんスマートフォンやタブレットからも接続が可能になります。

リモートワーク等、遠方や出先からの接続が可能となります。

VPNのデメリット

情報漏洩の完全防御が不可能

VPNは安全性の高い接続環境を実現できますが、専用線のように物理的な遮断ができないため、完全にセキュリティリスクを防ぎことはできません。

通信速度の低下

インターネットVPNは公衆回線を利用するため、回線が混雑している時間には通信速度が下がってしまう可能性があります。

コストの増加

専用線よりはコストが低くなるVPNですが、セキュリティ対策を不安視して必要以上な性能のサービスを購入するとかえってコストの増加に繋がってしまいます。

多機能な製品も存在しますが、低コストでの購入を目的としているのであれば、自社が利用する機能が何かを検討して購入することが重要になります。

VPNについて

「VPN」について解説いたしました。

  • 「VPN」とはネットワーク状で仮想的に専用線を接続することを指す。
  • リモートワークや拠点間VPN等の他に個人でも利用可能。
  • メリットとしては、低コスト、暗号化による安全性、モバイル端末に対応していることがある。
  • デメリットとしては、情報漏洩リスクや通信速度の低下、コストの増加がある。

「VPN」を使えば、セキュリティリスクを低めて社内ネットワークにアクセスすることができます。また、使い方によってはコストを抑えることもできます。

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