【解説】コマンドプロンプトとは?できることや使い方

一般のPC利用者には馴染みのすくない「コマンドプロンプト」について、わかりやすくご説明したいとおもいます。

はじめに

こんな画面です!

コマンドプロンプトのアニメーションです。

コマンドプロンプトのイメージ

お客さま
なんか難しそうだし、触るのが怖い…
オフィスドクター
慣れていない方からすると玄人感があって恐縮してしまいますよね

なにができるの?

マイクロソフト社(Microsoft)が開発・販売するオペレーティングシステムであるWindowsを、文字列(コマンド)によって操作する画面です。

普段、Windowsのエクスプローラーで行っているフォルダの作成や階層移動、ファイルの作成・削除や名称変更などを、キーボードで命令するイメージです。

コマンドプロンプトとは

インターフェースの歴史

Windowsの前身のOSといえる『MS-DOS』では、コマンドによって命令する必要がありました。CUIと呼ばれる操作方法です。

その後、1995年に後身である『Windows 95』が発売されると、それらの操作を画面に表示されているアイコンやボタンなどの絵や図形をマウスでクリックすることで直感的に命令できるようになり、現在に至ります。前項のCUIに対してGUIと呼ばれる操作方法です。

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コマンドプロンプトの存在意義

当初は、WindowsとMS-DOSの互換性を確保するためにコマンドプロンプトが残されていましたが、今となっては互換性が必要な場面はほとんどありませんし、コマンドプロンプトで全ての操作ができるわけではありません。

メリデメ

それでは、未だにコマンドプロンプトが使用されているのでしょうか。それは、コマンドプロンプトでの命令によって効率的な操作が可能な場面があるためです。そこで、コマンドプロンプトのメリット・デメリットを整理してみました。

長所
  • 命令をコマンドという文字列で明文化されるため、操作を画一化できる。
  • 画一化された命令によって、大量のデータを一括操作できる。
  • 画一化された命令によって、複数の操作を連続させて自動ツール化できる。
  • 熟達者になるとマウス操作の時間が減り、業務効率が向上できる。
 短所
  • 直感的な操作で作業ができない。
  • 操作に応じたコマンドを覚える必要がある。
  • 初心者や高齢者ユーザーの学習が難しい。
オフィスドクター
個人の利用者より情報システム部などのIT担当者にとってのメリットが大きいと言えます

コマンドプロンプトを使ってみよう

コマンドプロンプトの使用例をご紹介します。

起動させる

起動方法は複数あります。ここではWindows10を例に代表的な起動方法をご紹介します。

ショートカットで起動

コマンドプロンプトの起動イメージ

  1. Windowsキーを押下したままRキーを押下
  2. ファイル名を指定して実行ウィンドウが開く
  3. 名前にcmdと入力してOKボタンを押下
  4. コマンドプロンプトが起動
オフィスドクター
コマンドプロンプトを活用し出すと一番便利な起動方法です

検索機能から起動

  1. Windowsキーを押下
  2. cmdもしくはコマンドプロンプトと入力
  3. 検索結果にコマンド プロンプトというアプリが表示される
  4. 開くもしくは管理者として実行を押下
  5. コマンドプロンプトが起動

システム構成を確認してみる

まずは、コマンドでOSの構成情報を確認してみましょう。

コマンドプロンプトの画面で、下記のコマンドを半角で入力してEnterキーを押下します。

systeminfo

すると、OS名やバージョンのほか、最初のインストール日付やメーカーなどの製造元なども出力されます。

ネットワーク設定を確認してみる

つぎに、よく活用するネットワークの設定情報を確認してみます。

コマンドプロンプトの画面で、下記のコマンドを半角で入力してEnterキーを押下します。

ipconfig /all

すると、IPアドレスやDHCPの有効状態のほか、物理アドレス(MACアドレス)なども出力されます。

ちなみに、/ allというのはipconfigというコマンドに対する詳細情報を要求する追加のオプション(引数)となります。よってipconfigだけでもコマンドは実行できます。

終了させる

エクスプローラーなどと同様にウインドウの右上の×ボタンの押下で終了させることも可能ですが、コマンドでの終了方法をご紹介いたします。

コマンドプロンプトの画面で、下記のコマンドを半角で入力してEnterキーを押下します。

exit

すると、コマンドプロンプトの画面が閉じられます。

まとめ

コマンドプロンプトについてご理解いただけたでしょうか。

一般のPC利用者はGUIがあれば十分なため馴染みのすくない「コマンドプロンプト」ですが、情報システム部などの担当者的には活用できるとメリットが大きいと言えます。

また、お仕事がシステム開発者などの場合は、時代的にWeb開発の案件が多いですが、Unix系のOS環境でWebサーバーを環境構築するのにCUIが前提となることもあると思いますので、コマンド操作に慣れておくことはIT業界でお仕事をするにあたり必須スキルとも言えます。

フォルダやファイルの一覧を出力したり、対象のコピーや上書きなど、覚えておきたい基本的なコマンドを下記のページにまとめております。

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コマンドプロンプトの基本コマンドまとめ

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