MACアドレスとは
MACはMedia Access Controlの頭文字で、ネットワークに接続される全ての機器に割り当てられた番号です。
MACアドレスは世界で唯一の番号なので、MACアドレスが重複することはありません。また、ROMにあるNIC(ネットワークインターフェースカード)にMACアドレスが割り当てられているので、基本的にはMACアドレスは変更できません。
MACアドレスの構成
MACアドレスは以下のように48bit(12桁の16進数)で表記されています。
前半6桁はNICの製造会社ごとに割り振られており、「ベンダ識別子」と呼ばれます。
後半の6桁は製造会社がNICごとに違う数字を割り当てています。このようにすることで、MACアドレスが重複しないようになっています。
また、MACアドレスは7階層からなるOSI参照モデルの2階層目の「データリンク層」に位置しています。
| 階層 | プロトコル |
|---|---|
| 7.アプリケーション層 | HTTP、POP、SMTPなど |
| 6.プレゼンテーション層 | |
| 5.セッション層 | |
| 4.トランスポート層 | TCP、UDPなど |
| 3.ネットワーク層 | IPv4、IPv6、ICMP、ARPなど |
| 2.データリンク層 | 無線LAN、有線LAN、MACアドレスなど |
| 1.物理層 |
MACアドレスによる通信方法
通信する際にMACアドレスは次の通信相手の宛先として使われます。そのため、MACアドレスは機器を経由するごとに変更されます。
また、ネットワーク機器のスイッチは繋がっている機器のMACアドレスを判別して、目的の機器にデータを送信するようにしています。
MACアドレスとIPアドレスの違い
通信方法
MACアドレスは次の通信相手の宛先ですが、IPアドレスは最終的な目的地の宛先です。
また、MACアドレスは機器を経由するごとに変更されますが、IPアドレスは変更されません。
種類
MACアドレスには種類がありませんが、IPアドレスにはグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの2種類があります。
構成
MACアドレスは48bit(12桁の16進数)で構成されていますが、IPアドレスは32bit(4つの10進数)で構成されています。
決め方
MACアドレスはNICの製造会社が決めていますが、IPアドレスはプライベートIPアドレスは自由に設定することができます。
まとめ

MACアドレスについて解説いたしました。

