パソコンのリカバリ・リストアとは?二つの違いと注意点

パソコンに突然不具合があった際、初期化を行い再度復旧することがあります。

このような復旧、データの復元を行うことを「リカバリ」「リストア」と呼びます。

では、リカバリとリストアの違いは何でしょうか。

この記事では、「パソコンのリカバリってすぐできるの?」「そもそもリストアって何?」という方に向けてリカバリとリストアとは何か、リカバリの注意点について解説いたします。

リカバリ・リストアとは

リカバリとは

「リカバリ」とは、ITにおいては不具合、障害が起きたパソコン、システムなどを使える状態に復旧することを指します。英語では「recovery」と表現され、復旧という意味があります。

具体的には下記のような状況を指します。

  • パソコンのOSを削除しインストールしなおしたりすることでパソコンの初期化を行う。
  • 破損したストレージのデータの復旧。
  • 障害が発生したシステムやソフトウェア、サーバの修復・復旧。

ディザスタリカバリとBCP

リカバリの用語の中には「ディザスタリカバリ(Disaster Recovery)」があります。「DR」と略されることもあります。

ディザスタリカバリとは、災害などによりシステムの利用継続が困難な障害があった際に、システムの復旧や修復を行う体制などのことを指します。

代表的な対策の一つとしては、データのバックアップを別所に設けることです。

ディザスタリカバリは災害時の事業継続のための対策にもなるので、BCP対策の中に含まれます。

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リストアとは

「リストア」とはITにおいてはパソコンやシステムのデータが破損、もしくは初期化した際、バックアップされていた元のデータを利用して、データを元の状態に戻すことを指します。

英語では「restore」と表現され、復元という意味があります。

リストアとバックアップ

リストアを行うには、元のデータは必要です。つまり、バックアップの作成が必要になります。

バックアップの方法にはいくつかあり、種類によってリストア時の時間や作業量が異なります。

各バックアップ方法の種類については、別の記事で紹介しています。

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リカバリとリストアの違い

リカバリとリストアの違いは、作業を行う状況・範囲の違いが挙げられます。

リカバリは障害、不具合が起きたパソコン、システムやサーバを初期化された状態や正常な状態に戻すことを指し、その方法の一つとしてデータをバックアップから戻すことが挙げられます。

リストアはバックアップされたデータなどをパソコンやシステムに戻すことを指し、障害不具合が起きた場合に限らず、新しいパソコンにデータを移行する場合などにも使われます。

リカバリを行うときの注意点

リカバリを行う方法は自分で行う場合と、業者に依頼する場合があります。

自分でパソコンのリカバリを行う際は下記に注意しましょう。

  • データの消失
  • リカバリ時間
  • バッテリーの充電率

データの消失

パソコンのリカバリではデータがすべて消えます。

そのため、データを復元するためにはバックアップデータが必要です。

必要なデータはバックアップを取りましょう。

リカバリ時間

リカバリするには時間がかかります。

リフレッシュやシステムの復元自体には2~3時間程度ですが、ファイルデータ・ドライブをリセットする場合には、半日かかることもあります。

また、データの容量によってはバックアップ時間もかかります。

時間をかけて作業することが難しい場合は、修理業者や、ITアウトソーシングサービスに依頼するのをおすすめします。

当サービスオフィスドクターでは法人パソコンのリカバリ作業も行います。

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バッテリーの充電率

前述の通り、リカバリには時間がかかります。

ノートPCなどの電源を接続しないパソコンの場合、途中でバッテリーの充電が切れ、かえって不具合が起きる可能性があります。

そのため、充電をしながらリカバリをすることをおすすめします。

リカバリとリストアについて

リカバリ・リストアとは何か、その違いについて紹介しました。

  • 「リカバリ」とはITにおいては不具合、障害が起きたパソコン、システムなどを使える状態に復旧することを指す。
  • 「リストア」とはITにおいてはバックアップされていた元のデータを利用して、データを元の状態に戻すことを指す。
  • リカバリには時間がかかるため、修理業者の利用やITアウトソーシングの利用を検討することもおすすめ。

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